みなさんパソコンを買うときにどんなことを判断基準に購入しますか?
デザイン、メーカー、販売時期など色々あると思いますが、パソコンを買う上で大切なことの一つ。
「スペック(性能)」の中でも”脳”の役割を持つと言われる『CPU』の種類や性能について紹介させていただきます。
パソコンの処理速度を決める大切な性能の一つのCPU。
パソコンを買うときの判断基準の一つとして確認してみてください。
処理速度の速いパソコンを選ぶことができますよ。
ちなみにあくまで、パソコンの初心者向けの説明です。玄人向けの細かい説明はここでは行いません。
「CPUが良く分からない」という方向けになりますのでご了承ください。
パソコンの脳 CPU
CPUってなに?
CPUとはCentral Processing Unitのこと。
パソコンの演算や制御を行うとても大切な部分です。
キーボードで文字を入力したり、マウスを動かすとパソコンの中でどのような文字が打たれたのか、どのようにマウスが動いたのかを計算して処理し、画面に表示します。
これは本当に簡単な例ですが、他にも動画を制作したり、事務作業をする際も細かい計算をこのCPUが行ってくれるのです。
人間に例えると「脳」の役割です。
頭が良い人は計算するにしてもパパッと計算できたり理解が早いですよね。
CPUも同じで、性能が良ければ良いだけ処理速度が速くなり、目的の行動を早く済ませることができるのです。
そしてCPUには『コア』と呼ばれる核になる部分があります。
このコアの数が多ければ多いほど優秀と言えます。(あくまで基本は)
コアの数 | 呼び方 |
1 | シングルコア |
2 | デュアルコア |
4 | クアッドコア |
複数 | マルチコア |
このような呼び方をします。
このコアを分かりやすく例えるなら、”脳の数”と考えると分かりやすいです。
シングルコアなら処理を行うときに1つの脳で処理を行います。
一方デュアルコアなら2つの脳で処理を行うので、同時に複数の仕事をこなすのに処理が早くなります。
クアッドならさらに…という感じです。
ただし、処理の速度は単純にデュアルならシングルの2倍か?というのは違います。
”2人”ではなく”2つの脳”。つまり実際に体は一つしかないので、1つの作業をする時の速度に関係はしないのです。
CPUの基本はインテル社
CPUにはIntel製のものとAMD性のものがあります。
世界的なシェア数はIntelの方が多く、基本的にはIntel製CPUを覚えておけば困ることはないでしょう。
このページでは主にIntel製のCPUで説明させていただきます。
CPUの種類 | 説明 | コア数 |
Atom | 消費電力を抑えたCPU。現存では一番性能が低い。中古パソコンでようやく見かけるぐらい?スマートフォンの方が優秀なCPUの可能性がある。 | 1 |
Celeron | Atomよりは性能が上。しかし読み込み速度など決して速いとは言えない。文章入力など最低限の目的のパソコンでよければアリ。 | 1 |
Pentium | 昔は高級だったPentiumも今ではかなり下位。価格が安いのを重視するのであれば良いかもしれない。ちなみに管理人が生まれて初めて買ったパソコンはコレ。pentium100。当時最先端で20万もした。 | 1,2
|
Core 2 Duo | 十年ほど前の最高級品。それなりにビジネスパソコンとして使えるかもしれないが、動画編集などはかなり厳しい。 | 2 |
Core i3 | 現在の低価格ノートPCやデスクトップの主力CPU。word,excel等使えれば良いと言うのであれば特に問題なし。簡単なネットゲームもいできるかもしれない。 | 2 |
Core 2 Quad | Core i7の低位版CPU。低位と言っても十分速度は速い。 | 2 |
Core i5 | 動画やスカイプなどもサクサク読み込むことができる。動画、音響関係の仕事も可能になる速度。ただ、第一世代だともうすぐ厳しくなる時期なので、せめて第3世代以降を買いたい | 2 |
Core i7 | 現在の高速CPUの代名詞。全く問題ない速度で仕事ができる。第一世代とi5の後期は同じ速度位になる | 2,4 |
Xeon | 現存する最高速ランクCPU。基本的には企業向けのパソコンに使われることが多く、家庭用としては勿体ないぐらい。一般向けにはここまで必要ない。 | 4,8~ |
コチラが主だったIntel性のCPUの種類です。下に行くにつれて性能が良くなります。
パソコンをどのような目的で使うのかで必要なCPUは変わってきます。
ワープロ程度で良ければCore 2 Duoでも充分ですが、3Dのパソコンゲームを楽しんだり動画編集などを行いたいのであればせめてCore i5は必要です。
説明にも書いてある「世代」というのはCPUの種類の中でも、さらに性能の良し悪しがあるということ。
世代が後になればなるほど性能が良くなります。
例えばCore i5の世代が後のCPUはCore i7の第1世代よりも性能が上。なんてこともあるのです。
CPUの世代
CPUを選ぶ時の基本はCore i5かCore i7なら数字の高いものを選べばそれだけ性能が良くなります。
性能が良くなればそれだけ処理する早さが上がります。
しかし、同じCPUでも世代が後になると性能が良くなります。
判断の仕方は簡単。
CPUの後に書かれている数字を見ればいいのです。
例えば「Core i7-880」や「Core i5-4670K」などなどパソコンのスペック表をみるとCPUの種類の後に数字が書いてあるので、数字の種類で世代を確認することができます。
数字が3ケタ | 第1世代 |
2000番台 | 第2世代 |
3000番台 | 第3世代 |
4000番台 | 第4世代 |
5000番台 | 第5世代 |
6000番台 | 第6世代 |
CPUというのは、新しい種類が発表されてからも後々改良が続きます。
同じ種類で前回のものよりも性能を良くしたもの。
それが『CPUの世代』なのです。
CPUの後のアルファベットってなに?
CPUの世代の数字の後に「K」や「S」「C」「M」などなど色々なアルファベットが書いてありますが、このアルファベットの種類によってもCPUの性能が変わります。
アルファベットの種類に関して説明してしまうと長くなってしまうので、ここでは特に覚えておいた方がいいアルファベットだけ紹介します。それは
「M」と「U」です。
「M」と書かれているものはモバイル向けに作られたCPUで、
「U」と書かれていたら消費電力型のCPUです。
消費電力型のCPUは発熱しすぎないように調節しているので、同じ種類のCPUでも性能が下がります。
「i5ならそこそこ高性能だ!」なんて思っても最後に「U」と書かれてあれば普通のi5よりも性能は下がってしまうのです。
「M」はノートパソコンなどに使われるCPU。
こちらもデスクトップ型のCPUと比べると性能が下がります。
周波数で速さを調べる
パソコンのCPUを確認したいのに、中には世代が書いてないなど説明が中途半端な紹介文もあります。
そんなときに便利なのがCPUの周波数。
CPUの種類と一緒に『GHz(ギガヘルツ)』と書かれていればそれが周波数です。
難しいことはありません。GHzの前の数字が多ければ多いほどCPUの処理速度が速くなります。
例えば「2GHz」と「3GHz」なら3GHzの方が早いです。
小数点で書かれているものがほとんどなので、「3.46GHz」と「3.6GHz」なら3.6GHzの方が処理の早いCPUになるのです。
世代も書いてない。周波数も書いていない。というパソコンは明らかに説明不足ですね。
第1世代で古いCPUということを隠している可能性もあるので、良く説明分を読むように心がけましょう。
まとめ
今回はCPUについて紹介させていただきました。
細かい部分を掘り下げて、性能の差を比べるのであればもっともっと奥の深いものですが、
CPUの表面的な部分を知りたい方向けに書かせていただきました。
CPUはパソコンの判断基準でとても大切な要素の一つ。
「全く分からない」で選ぶと損をするかもしれないので、簡単な知識だけでも覚えておくことをおススメします。
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