人店や会社に勤めていると、営業に関する電話がものすごくたくさん来ます。
数年前はNTT関連やLEDの取り換え、ホワイトニングなどがありましたが、今ではグーグルパートナーズを名乗る営業電話なども新たに登場しました。
(グーグルではないのでみなさん間違えないように)
自分のノルマのために頑張る姿勢は評価できます、しかし毎回毎回対応しなければならず本当に面倒。
同じように感じでいる人は多いのではないでしょうか。
電話を受ける側も仕事しているので、ヒマではないんです。
断っても断っても新しい会社から次々と。
よくあるパターンとして多いのが、
- 「代表者様はいらっしゃいますか?」
- 「オーナー様はいらしゃいますか?」
など、責任者に電話を繋ごうとするパターンです。
「こっちは忙しいんだよ!」と暗に伝えても「お手すきのお時間はいつごろでしょうか?」と鋼のメンタルで乗り越えてくる。
ひどいものだと「お会いいただきたいのでいつがよろしいでしょうか?」などの
前提話法という話術を使ってくる人もいます。
こんな迷惑な営業の電話を、一瞬で簡単に断る方法を見つけたので、ぜひ皆さん参考にしてください!
社会人の新人さんでも誰でも使える方法ですよ!
しつこい営業の電話を一発で断る方法
回りくどいことは後にして、先に結論をお伝えしますね。
それは「代表者(オーナー)に営業の電話は全て断るように言われているのでお受けできません。スミマセン。」
コレだけです。
電話を受けた人が誰であれどんな立場であれ、このキーワードで営業の電話の人はアッサリ引き下がってくれます。
最後のスミマセンはあってもなくてもイイですが、私は「かける人も生活のために頑張っているんだろうな」という思いで言っています。
もしあなたが代表者本人であれば、「うち営業の関連の電話全部断っているから」この言葉を伝えましょう。
間違っても「今いないので…」「ちょっとわかりません…」など返事を曖昧にしてはいけません。必ず「ではまた後程おかけしますね!」とまた電話が来ます。
すると、また電話対応しなければいけなくなってしまい仕事量が増えてしまいます。
返答のパターンとして、「営業の電話ではありません」と返されることがありますが(じゃあ何なんだよ…)、その場合も「スミマセン、全部断っているので」。
これで電話は終わるはずです。
一見簡単な言葉なのですが、実はこれ魔法のコトバ。
この短い文章にいろいろな意味があるので「電話を切らざる負えない」というのが正解なのかもしれません。
私の場合、9割以上の営業電話がこの一言で電話をすぐに切ってくれます。
稀にそのまま電話を粘って「責任者いますか」を連呼してくる人がいますが、その人はそのまま電話を続けると法律違反になる可能性があるということを知らない方なのだと思います。
断るうえで気を付けてほしいこと
この営業電話を断る際に気を付けてほしいのは、本当に必要な電話に要注意という点です。
元々取引のある会社などからの連絡の場合、ことごとく断ってしまうと仕事に支障がでることがあります。
これを避けるためには
- あらかじめ繋げる必要のある会社名や担当者の名前はメモしておく(部下に伝えておく)
- 取引先にはメールやLINEを使ったやり取りにしてもらう
などをすると、トラブルが少なくなりまります。
そもそも代表者の連絡先が分からないのにいきなり「つないでくれ」なんておかしな話なんですよね。
「断るように言われている」で、なんで電話を切るの?
「代表者(オーナー)から営業の電話は断るように言われている」で、なぜ相手は電話を切るのか。
その理由は2つ。
- 電話を続けていても時間の無駄だから
- 断ると伝えているのに無理やり電話を続けると法律違反や条例違反になる可能性があるから
です。
「(あ、ダメだわ)」と思わせる
まず突然営業の電話をかけてくる人達は、連絡するお店や会社の電話番号リストを渡されます。
どうしてもあなたの会社と取引したいのではなく、手当たり次第に電話をかけているだけなのです。
これは実際に内部で働いたことがあるのでよくわかります。
「(もう少し押せば約束が取れそうだな)」と思えば粘りますし、「(あ、ダメだわ)」と思えばさっさと次の場所に電話をかけた方が効率よく契約件数を増やせるのです。
「オーナーから断るように言われている。」
これは、決定権のある代表者に取り次ぐまでにも時間がかかるのが明白ですし、さらにそのまま電話を続けてしまうと、この次で説明する法律違反、条例違反になる可能性があるから、「あ、じゃあさっさと電話を切って次にいこう」となります。
法律違反になる可能性
日本の法律には不当電子通信行為の禁止等に関する法律 (迷惑電話対策法)があります。
2002年に制定された法律で、なんどもイタズラ電話を繰り返すような行為の他に、相手からの要請があったにも関わらず、意に反して継続的に同様の内容の電話を行う行為が禁止されているというものです。
つまり、「お断りします」と明確に伝えているのに、電話を無理に続けるという行為は法律違反になる可能性があり、「断るように言われている」というのは明確な相手への要請になるわけです。
繰り返しの電話にならなければ、よほど悪質でない限りいきなり法律違反になる可能性は低いでしょうが、それでも営業の人も無理してリスクを負うぐらいなら次の場所に切り替えた方がはるかに効率的なのです。
さらに、「特定商取引に関する法律」という法律があり、この法律では、事業者に対して、消費者から営業の電話を拒否する旨の意思表示があった場合、その意思に反して勧誘を継続してはならないと定められています。
さらにさらに、「迷惑防止条例」という条例を定めている自治体もあります。この条例では、相手方の意思に反して、電話などで勧誘を継続する行為を禁止しています。
これらの法律や条例に違反した場合、事業者は行政処分や罰則の対象となることがあります。
ただ、単発的な電話であれば、直ちに犯罪になるわけではありません。
相手が明確に拒否しているにも関わらず、繰り返し電話をかけるような行為は、ハラスメントとみなされる可能性があるので、「1回目の電話でコチラからの拒否の意思」を明確に伝えることが大切なのです。
目標はリストから外されること
以前私はテレフォンアポインターの仕事をしたことがあります。(メンタルが持たなかったのですぐ辞めましたが)
コチラの記事でも紹介させていただきましたが、営業電話をかけまくって契約や話を聞いてもらう段階にこぎつけるという仕事です。
その際に謎のリストを渡されます。
何が謎かというと、「どこから仕入れたんだこの情報?」という怪しさしかないもの。
営業内容に該当する店舗やお家の電話番号や名前がズラ~っと書かれているのです。
いろいろ調査をしたうえでリストを作り、そこを上から順番に電話をかけまくるというかなりパワー系。おそらく今も近いことをしているのではないかなと思います。
ただ、営業電話をかける人たちもヒマではありません。
- 契約が見込めなさそうな人達
- 今後トラブルになりそうな人達
は、電話をかけてもリスクが大きいので後々リストから外します。
会社内、もしくは同業種間でリストをやりとりしていることも考えられますが、そのリストに×を付けられ「この店にかけても無駄」と消されればその会社からもう電話がかかってくることはありません。
契約をつなげた件数=自分の給料アップの成果報酬型なので、必死でくらい付いてくるのはそのためです。
それでもかかってくるしつこい営業電話の最終手段
「魔法のコトバ」でも気にせずしつこく電話がくる営業の場合、次のステップで間違いなく解決できます。
- 明確に、丁寧に、営業の電話を受けたくない旨を伝える。 例:「申し訳ありませんが、今後営業のお電話は控えていただきたいのですが。」
- それでも電話が続くようであれば、法律に触れる可能性があることを伝える。 例:「お断りしているにも関わらず、電話が続くようですので、特定商取引法に抵触する恐れがあります。」
- 上記の対応をしても改善されない場合、消費者センターに相談する旨を伝える。 例:「これ以上電話が続くようでしたら、消費者センターに相談せざるを得ません。」
- それでも電話が続く場合、実際に消費者センターに相談する。
- 消費者センターの指示に従い、必要であれば警察に相談する。
私が今回紹介した「断るように言われているので」というのは、この場合の「1」の段階です。
電話にイライラしすぎていきなり「警察に相談する」と言うと、相手を威嚇しているように受け取られ、かえって事態が悪化する可能性があります。
段階的に対応を強めていき、最終的に警察に相談するという流れが適切ですね。
ただし、相手が明らかに悪質であったり、脅迫めいた言動があったりする場合は、躊躇せずに警察に相談することが大切です。状況に応じて、適切に判断しましょう。
私の場合「お店の口コミに悪い評価を付けるぞ」と本当に言われたことがあります。
中にはとんでもないような電話をかけてくる人もいるので、必要であれば録音なども検討してみてください。
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