札幌の狸小路商店街で起きた、パトカー盗難騒動について調査しました。
Twitterで話題になった動画ですが、調査の結果パトカー盗難は自演行為。
本物の警察から盗んだものではなく、ハロウィンの仮装であることが判明。
しかし、ハロウィンといえど数多くの違反行為に該当し、本物のパトカーに乗ることになりそうです。
札幌パトカー盗難騒動
狸小路でパトカー盗んでる人いた。
札幌もすげーな#すすきの #ハロウィン #狸小路 #パトカー pic.twitter.com/OzRINpuAu5
— テッキー (@HirotakaY) October 31, 2020
パトカー盗むのはヤバすぎ。#札幌 #狸小路 #ピエン男 #ハロウィン #警察 pic.twitter.com/JbP6SFFxcR
— Perfect Faces もっちー (@pf_mocchi0712) October 31, 2020
コチラがSNS上で「パトカー盗難」と話題になった動画です。
盗まれたとされるパトカーには警察ではない一般人が乗っていて、それを警察(らしき人物)が急いで呼び止めようとしています。
しかし、この動画は作られたフェイク動画。
パトカーも本物ではなく、警官もすべて偽物。
しかしハロウィンの仮装としては度が過ぎていたようで、犯罪として逮捕される行為です。
パトカーがニセモノの劇場車
まず、動画内のコチラの映像に写っているパトカーの文字は「北海 道警察」と書かれています。
しかし本物の北海道警察のパトカーは
画像引用元:Twitter
コチラの画像のように、「北海道 警察」と書かれているものが本物。
ドアの部分で「北海 道警察」と書かれているパトカーは
画像引用元:http://www.works-lc.co.jp/07_car.html
コチラの写真と同じもので、撮影などに使われる「劇場車」。
いわば偽物のパトカーです。
公道を走るために作られたものではありません。
2人の警察も偽物
コチラは警察の格好をした人が、盗まれたパトカーを追いかける寸前のシーン。
画像引用元:https://www.asahi.com/articles/photo/AS20191101002308.html
しかし、本物の警察の制服(冬服)は、肩の部分に腕章があります。
でも上の写真の警察の制服にはない。
このことからも、追いかけている警察官すら偽物だということが分かります。
さらにコチラの後ろ姿には、襟にかかるほど伸び切った髪の毛が写っています。
まず本物の警察官なら、これほどだらしのない髪の毛は許されるはずがありません。
偽物の警察官の制服を来ているだけでも逮捕
警察官のコスプレとかヤバいんじゃなかった?
— ƸӁƷ⚤たいせい@復活復帰⚤ƸӁƷ (@X6Es8WuoJOSlfuL) October 31, 2020
コチラは、過去に警察官とそっくりな制服を着てパトロールのマネごとをしていた小林勝明容疑者(27)が、実際に着ていた偽物の警官の制服です。
模造の拳銃、トランシーバーなどかなり精密に作られていて一見わからないほど。
しかし、小林勝明は軽犯罪法違反(称号等詐称)で逮捕されています。
今回の偽物パトカー盗難騒動でも、非常に精巧な警察官の制服を路上で着ていることから、軽犯罪法に該当する可能性がかなり高いと言えるでしょう。
偽物のパトカーを一般道で運転するのは犯罪
この男、本当に捕まるぞ。
— ホッシーさん (@hoshiezosan7221) October 31, 2020
先程の偽物パトカーには、本物の警察車両と同じようなランプが写っています。
しかし、警察車両のようなランプを付けて走る行為は違法です。
パトランプにカバーを付けないといけないんじゃ無かったけ
— あおなみ線沿線民 (@zBArSoEGEtNjEN2) October 31, 2020
偽物のパトカーを運転したことで違反に該当する刑法は道路運送車両の保安基準42条です。
道路運送車両の保安基準第42条(その他の灯火等の制限) には
第 42 条 自動車には、第 32 条から前条までの灯火装置若しくは反射器又は指示装置と類
似する等により他の交通の妨げとなるおそれのあるものとして告示で定める灯火又は反
射器を備えてはならない。参照:https://www.mlit.go.jp/common/000187263.pdf
と書かれています。
これはパトカーのようなランプを付けた状態で、道路を走ってはいけないという法律。
懲役3ヶ月ほどの違法行為です。
偽物パトカー盗難騒動が起きたのはどこ?
偽物パトカー盗難騒動が起きた場所は
〒060-0062 北海道札幌市中央区南2条西5丁目23−1にある、「狸小路商店街5」の目の前の道路です。
コチラの走り去っていく映像と
コチラのストリートビューが完全に一致するので間違いありません。
偽物の制服、偽物のパトカーを公道で走らせたことからも、今回の騒動を引き起こした人物は今後逮捕になるのではないでしょうか。
ハロウィンで目立ちたかったのでしょうが、まずは法に反していないのかなど当たり前のことを確認する必要があります。
若気の至りでも、社会的ルールに乗っ取った上で行動する必要があることを、ニセモノパトカーの中でヒヨコを持っていた人達には分からなかったようです。
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